
鍛治師の河上真琴さんにメンテナンスをお願いしていたルーンセットが帰ってきました。
鍛冶場の炎の中で鍛え直され、文字を掘り直してくださったそうです。
炎の中で生まれ変わったルーンに浮かぶ青い文字は今にも生物のようにゆっくりと動き出しそうです。
ああ、美しいなあ…
真琴さんのお父様、河上知明さんが生み出し続けている三昧琴も、このチタン製のルーンセットも、わたしにとってはただ、「お金を出して買い物をした私のもの!」ではなくて、とても大切なものをおあずかりしている、という感覚です。
それはとても光栄なこと。
三昧琴もルーンたちも、わたしが年老いていつか肉体を離れてもずっと長い間この世界にとどまり続けるでしょう。
何百年か経ったどこかで、これらが発掘されたりしてね。
そんな未来を想像するとゾクゾクしたり、敬虔な気持ちになったりします。

サロンを手放すというこのタイミングで生まれ変わったルーンさんたちと、これからも一緒にお仕事していきます。
真琴さん、ありがとうございました。
※写真は河上真琴さんよりお借りしました。